時の神話における起源を遡り、ヴァシュロン・コンスタンタンが四季の移り変わりを通して、その周期的な「時」を表現。選ばれたのは、アジアの文化から季節を体現する4つの神獣:青龍(春)、朱雀(夏)、白虎(秋)、玄武(冬)だった。装飾芸術と機械工学、ウッドマルケトリーとトゥールビヨンを搭載した超薄型キャリバー2160との融合。
「レ・キャビノティエ・ル・タン・ディヴァン(神聖な時)」のシリーズは、文化的で概念的な多様な知覚を通して、時の概念を探究します。これは、物理的で直線的な年譜、天文学的で周期的な季節、形而上学的な今の瞬間を無限に広がりにも見出せます。
ヴァシュロン・コンスタンタンはこれらの様々な解釈を通して、それぞれ異なった文化的な領域を巡り、時の機構がリズムを刻み工芸で演出される壮大な時計製造の旅に誘います。繰り返し起こる天文現象、衰退と再生からなる周期的な時を体現するため、季節の移り変わりを表現しました。それぞれの季節が、アジアの伝統文化の神聖な動物により象徴され、ウッドマルケトリーによって際立ちます。スーパーコピー時計 n級品このタイムピースは、超薄型キャリバー2160のトゥールビヨン調整装置を搭載しています。
周期的な時
繰り返される昼夜、四季、月の周期は、古から人類の規則性の追求を促してきました。これらを観察することから誕生した時計製造は、時に進化し続ける科学的な認識を徐々に吹き込んできました。この周期的な時から連続し計測される物理的な時が生まれ、そして、宇宙の創造に由来する概念についての熟考をより深める形而上学的な時にも繋がっています。「ル・タン・ディヴァン(神聖な時)」のテーマは、この言葉の異なった意味を探究し、アジア全般とりわけ中国の文化で表現される四季を通して周期的な時を表現します。
「メティエ・ダール・レ・キャルトル・セゾン」(上の画像・左)、「メティエ・ダール・ラ・サンボリック・デ・ラック」(上の画像・中)シリーズで例証されるように、ヴァシュロン・コンスタンタンは今までにも、異なった文化での四季の周期に興味を寄せてきました。メゾンは中国の干支から着想を得て、これら1990年代の「メルカトール」ウォッチ(上の画像・右)や1927年製のアールデコ様式のテーブルクロックなど、数多くのタイムピースを製作してきました。
Horloge de table - 1927
四季を象徴する神獣
季節や年のリズムは、アジアの文化では非常に高い象徴性を備え、頻繁に神話からの生き物と干支が組み合わされます。この様な宇宙起源論の中でも、地球から見た太陽の想像上の軌道である天の黄道は、7つの星座を含む4つのセクションに分割され、それぞれが神獣により象徴されます。
それは、東方・春を司り強さと力を象徴する青龍、南方・夏を司り幸運と繁栄を象徴する朱雀、西方・秋を司り真剣さと勇気を象徴する白虎、北方・冬を司り賢明さと長寿を象徴する玄武です。これら神獣が描かれた7世紀の円墳である日本のキトラ古墳の壁画から着想を得て、職人の手によりマルケトリーの形で表現されました。
装飾芸術と機械工学の融合
マルケトリー細工は、創作モチーフに応じて、様々な色合いの異なった種類の木片を切り抜き、整え、組み合わせ、貼り付けていく工芸です。これらの工程のために、150種類の木材を使い約60の天然の色合いを表現し、薄い木片は適切な温度と湿度で保たれています。
新作「レ・キャビノティエ」タイムピースのために、プラタナス、パドゥーク、シデ、ユリノキ、ブルーマートル、ユーカリ、カエデ、瘤木、ナラ、クルミの木などダイヤルによって10~12種類の木材が選ばれました。中には適切な色を得るために、着色や加熱するものもあります。
マルケトリー職人は、ダイヤルのサイズの4倍にモチーフを拡大することからはじめます。
それぞれの線がはっきりと正確でなくてはなりません、その後デザイン画は最終的なサイズに縮小され、切り抜き作業のために何枚も印刷されます。
マルケトリーの作品を構成する各部分の外形周りに余白を残すよう細心の注意を払いながらトレーシングペーパー上に写されます。
次は最も繊細な工程で、これらの各トレースを張り付け、厚さ0.6mm薄板の作業を容易にするため約10枚重ねて切り抜きます。この工程では、足ペダルで操作する糸鋸を使い、0.1ミリのデザイン画の線の中心を切り進んで行きます。
最後に、繊細に研磨され、時には事前に加熱や着色をした構成木片をパズルのように組み合わせていきます。この時点で、これらの木片の厚みは0.4mm以下となります。木片の幅が0.4mm以下のものもあります。その後、組み合わされた木片は、最終的な基盤に接着され、平たく研磨されニスが塗布されます。
このミリ単位で精密なウッドマルケトリーは、1枚のダイヤルに8~10種類の木材の平均200個以上の微小な木片を用いるため複雑さが増します。
鱗一つずつに、木片ひとつを必要とする龍のモチーフがそのよい例です。
これらの工程を経て、一つのダイヤルを完成させるのに1カ月半ほどかかります。
4モデルのスリムなケースは、厚さわずか5.65mmの超薄型キャリバー2160により可能となりました。毎時1万8000回振動で緩やかに鼓動し、ペリフェラルローターと連結した巻き上げ機構により、80時間のパワーリザーブを備えます。188個の構成部品を含むムーブメントのオープン構造により、ペルラージュ仕上げされたダイヤル側のメインプレート、コート・ド・ジュネーブが施され手作業で面取りされた裏側のブリッジなど、高いレベルの仕上げが施された高級時計製造の機構がご覧いただけます。
輪列の歯車は円形サテン仕上げ、スクリューはポリッシュ面取り仕上げが施されています。トゥールビヨンの上を横断する受けは手作業で繊細なべルサージュが施され、マルタ十字を模ったそのキャリッジ上では、ブラック加工されたスクリューがスモールセコンドを示しています。
[インタビュー]
サンドリン・ドンギー(プロダクト&イノベーションディレクター)
――この4つの作品で構成されるシリーズは、周期的な「時」を想起させるとおっしゃいましたが、それは何を意味するのでしょうか?
『ヴァシュロン・コンスタンタンの新作「ル・タン・ディヴァン(神聖な時)」は、時の概念と異文化におけるその表現に関する観念から着想を得たテーマです。周期的な時は、繰り返し永続する時の観念を表します。周期の交代に沿って社会組織が進行するアジアの文化では、季節の移り変わりのように、この時の概念が偏在しています。メゾンのデザイナーたちは、季節の周期を象徴する、虎、鳥、亀、龍などの神獣から着想を得ました。』
――なぜウッドマルケトリーを選んだのですか?
『時計製造において素晴らしい仕上がりをもたらす技法で、2018年に発表した「レ・キャビノティエ・メカニック・ソヴァージュ -ワイルド パンダ-」でも採用されました。この職人技により、豊かで繊細なデザインを実現することができます。遠くから見ると、まるで印象派の絵画のようであり、近くで見ると、精密な切り抜き、完璧に選ばれたそれぞれの色、見事な構成、形状の調和などの詳細が浮き上がってきます。もちろん、この様な作品の製作は根気のいる作業、細心の注意、秀でた器用さを必要とします。数百の木片から成る1枚のダイヤルを完成させるのに、その複雑さにより3~6週間かかります。』
――そのようなデザイン構成を変質させるリスクにもかかわらず、なぜトゥールビヨンを搭載しようと思ったのですか?
『「レ・キャビノティエ」のタイムピースは、工芸だけでなく、メゾンの時計製造における高い技術も活用し、機械工学と装飾芸術を見事に組み合わせることで他と一線を画しています。これらのタイムピースに適したコンプリケーションを考える際、トゥールビヨンは明白な選択でした。まず、そのキャリッジの周期的な動き、それがデザイン構成の一部となり快活さをもたらします。ペリフェラルローターにより可能となった、厚さわずか5.65mmの超薄型自動巻きキャリバー2160に、メゾンの常なるエレガンスへの傾倒を体現する見事に細工されたダイヤルを備えた時計に、この種の調速装置を組み込むことは時計師たちにとって大きな挑戦でした。』
【技術データ】
レ・キャビノティエ・ル・タン・ディヴァン
4種のユニークピース
時計裏面に« PIÈCE UNIQUE »、« LES CABINOTIERS »の文字と« AC »紋章を刻印
レ・キャビノティエ・トゥールビヨン - 四守護神への賛辞 - “青龍”
リファレンス・ナンバー:6040C/000G‐153C(ジュネーブ・シール 取得)
ケース:18Kホワイトゴールド
[文字盤]
ウッドマルケトリー文字盤(ブルーに着色したユリノキ、クワ科の木、パドゥーク、ブルーに着色したユーカリの一種、ブルーに着色した斑点が入ったシカモアカエデ、スカイブルーに着色したユリノキ、シデ、天然色のプラタナス材、ブルーマートルの杢、キバナノウゼン)、青龍を表現
[ストラップ]
ブルーのミシシッピアリゲーターレザー
アリゲーターレザーのライナー
手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール
クラスプ 18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ
レ・キャビノティエ・トゥールビヨン – 四守護神への賛辞 - “朱雀”
リファレンス・ナンバー :6040C/000R‐152C(ジュネーブ・シール 取得)
ケース:18K(5N)ピンクゴールド
[文字盤]
ウッドマルケトリー文字盤(クワ科の木、レッドに着色したポプラの杢、アンボイナ材の杢、レッドに着色したシカモアカエデ、レッドゼブラノ、レッドに着色したユーカリ、ヒノキ科の木の杢、シデ、キバナノウゼン)、朱雀を表現
[ストラップ]
ダークレッドのミシシッピアリゲーターレザー
アリゲーターレザーのライナー
手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール
クラスプ 18K(5N)ピンクゴールド製フォールディングクラスプ
レ・キャビノティエ・トゥールビヨン – 四守護神への賛辞 - “白虎”
リファレンス・ナンバー 6040C/000R‐155C(ジュネーブ・シール 取得
ケース:18K(5N)ピンクゴールド
[文字盤]
ウッドマルケトリー文字盤(斑点が入ったアンスラサイトのカエデ、ホワイトに着色した斑点が入ったカエデ、脱色し波模様の入ったプラタナス、脱色したマドローナ杢、天然色のシカモアカエデ、アマランス、パドゥーク、クワ科の木、加熱したシデ、ブルーに着色したユリノキ)、白虎を表現
[ストラップ]
ブラウンのミシシッピアリゲーターレザー
アリゲーターレザーのライナー
手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール
クラスプ 18K(5N)ピンクゴールド製フォールディングクラスプ
レ・キャビノティエ・トゥールビヨン – 四守護神への賛辞 - “玄武”
リファレンス・ナンバー:6040C/000G‐157C(ジュネーブ・シール 取得)
ケース:18Kホワイトゴールド
[文字盤]
ウッドマルケトリー文字盤(キバナノウゼン、グレーに着色した斑点が入ったカエデ、グレーマートルの杢、グレーに着色したナラ、グリーンに着色したユリノキ、ユリノキの杢、ブロンドのクルミの木、ピンクに着色したユリノキ、天然色のシカモアカエデ、グレーアンスラサイトのマートルの杢、クワ科の木)、玄武を表現
[ストラップ]
ブラックのミシシッピアリゲーターレザー
アリゲーターレザーのライナー
手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール
クラスプ 18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ
(以下共通)
[ムーブメント]
キャリバー・ナンバー2160(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式:機械式自動巻き
ムーブメント・サイズ:直径31.0MM X 厚さ5.60MM
パワーリザーブ:約80時間
振動数: 2.5HZ( 毎時1万8000回振動)
部品数:188
石数:30
22Kゴールド製ペリフェラルローター
表示: 時、分
ウブロスーパーコピーN級品 代引きトゥールビヨン、キャリッジ上のスモールセコンド(色付きのスクリュー)
[ケース]
ケース・サイズ 直径42MM X 厚さ11.40MM
サファイアクリスタルのシースルーケースバック
[付属ボックス]
レ・キャビノティエ・モデル
【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)
[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュールであり、卓越した時計製造と洗練されたスタイルを何世代にもわたり熟練の職人により継承し、輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが製造する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現され、その一つ一つに、最高峰の職人技と極めて高度な仕上げを施し、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、そのコレクションを通じて、比類ない伝統と革新の精神を実現しています。「メティエ・ダール」、「パトリモニー」、」「トラディショナル」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、「エジェリー」はメゾンを代表するコレクションです。さらにメゾンでは、時計に精通した時計愛好家のために「レ・コレクショナー」のヴィンテージウォッチや、「レ・キャビノティエ」部門を通じてユニークピースを提案する貴重な機会を提供しています。